登山に酸素水は効果あるの?

休みが取れると必ず山登りに出かけるという登山大好きの方も多いことでしょう。美しい自然を楽しめる登山は、格別の楽しさがありますね。下界とは違った頂上からの眺めや自然の風、日光は日ごろのストレスや悩みを吹き飛ばしてくれそうです。

しかし、慣れない登山で高山病にかかってしまったり、体調を崩して途中でリタイアしてしまうケースも考えられます。せっかくの楽しみもこれでは台無しですね。酸素水の力で高山病を防ぐことは出来るのでしょうか。

登山の大敵高山病とは?

高山病とは、その名の通り標高の高い山に登った時に起こる症状です。高山病を注意しなくてはならないのは、およそ2000メートル以上の山に登る時と言われています。標高が高くなるにつれて酸素の量が少なくなることにより、体に十分な酸素が取り込めない低酸素状態になることが原因です。

主な症状としては、頭痛、吐き気、めまい、むくみ、動機などがあります。さらに重症になると肺に水がたまる「高所肺水腫」という状態になり、せき、血痰、チアノーゼなどの症状が出てきます。また、体液が脳に溜まる「高所脳水腫」になってしまうと、幻覚や昏睡といった生命にかかわる危険な状態になってしまいます。

高山病は体力があまりないご高齢の方や子供に多いと言われていますが、健康な若い方であっても、絶対安心とは言い切れません。体調がすぐれない時や睡眠不足の時は、絶対に登山は控えるようにしてください。

高山病予防に必要な酸素量は

高山病を予防するには、体調を整えておくことやしっかりと睡眠をとっておくことももちろん大切ですが、何といっても酸素を体内に取り込む工夫をすることが大切です。酸素濃度は気圧に比例すると言われています。たとえば標高2000メートルの山は0.78気圧なので、地上の78パーセントしか酸素がないことになります。

富士山の標高は3774メートルですからこれよりも酸素が薄くなり、地上のおよそ64パーセント、8848メートルのエベレストに至っては、およそ33パーセントにまで減少してしまいます。高山病予防のためには、標高が高くなるにつれて減っていく酸素量を補って、出来るだけ地上と同じ酸素量を確保する必要があるのです。

酸素水は高山病予防の足しになる?

では、酸素水は登山で不足する酸素を補うことが出来るのでしょうか。正直なところ、これには賛否両論があります。ネットでは富士登山の際に持っていって良かったものとして酸素水を挙げている方もいらっしゃいます。その方曰く「一口飲んだだけで息苦しさが改善された」のだそうです。

しかしその一方で、酸素水に含まれる酸素量は少ないので、呼吸を助けるほどの酸素は補えないとする意見もあります。また、酸素水は開けた瞬間にどんどん空気中に酸素が逃げて行ってしまうので、充填時に高山病を防ぐほどの大量の酸素が含まれていたとしても、すぐに飲み干さなければ効果が半減してしまうのだそうです。

安心材料の一つとして、登山に持って行って損はないと思いますが、「これさえあれば高山病が予防できる!」と水素水だけに期待しすぎるのは考えものと言えそうです。

まとめ

登山は日常とは異なる環境に身を置ける、とても素敵なスポーツです。苦労して登頂した時の達成感は格別でしょう。有名な山でなくても、近所の山に登るだけで、ストレスが解消されたという声もよく聞かれます。多忙で、複雑な人間関係に悩む現代人に人気が高いというのもうなずけます。水素水による高山病の予防については残念ながら明言は出来ませんが、これからさらに技術が進歩して、より大量の酸素を取り込める酸素水が発売されることを期待したいと思います。

この記事をシェアする
TOPへ戻る